福島研究室
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大学院生・研究生、随時募集中です!

NEWS

 新メンバーが加入しました。(2025.4.4) 待望の工繊大福島研の1期生4名(B4 1名、M1 3名)が加入しました。福島研のメンバーはこちら
福島教授がACS Appl. Polym. Mater. のEditorial Advisory Boardに就任しました。(2025.4.4) アメリカ化学会が出版する学術誌ACS Applied Polymer Materials誌のEditorial Advisory Boardに福島教授が選出されました。 https://pubs.acs.org/page/aapmcd/editors.html
 福島教授が日本化学会第105春季年会にて依頼講演を行います(2025年3月27日(木)9:05~9:35 [E]F402-2am-01)(2025.3.26) 福島教授が2025年3月26日~29日に関西大学千里山キャンパスにて開催される日本化学会第105春季年会のシンポジウム イノベーション共創プログラム(CIP):持続可能社会を創出する高分子科学において、下記演題にて依頼講演を行います。ご興味のある方はご聴講ください。
2025年3月27日(木)9:05~9:35
[E]F402-2am-01
講演タイトル:サステイナブル材料への展開に向けた分解性ポリマーの機能制御
 論文が掲載されました。(2025.2.26) フォーク形液晶部位を両端に有するポリ乳酸のバイオ機能化に関する論文がACS Applied Polymer Materials誌に掲載されました。本研究成果は 福島が東京大学加藤隆史研究室に在籍中に得られたものです。
 福島教授がJST新技術説明会(オンライン開催、2025.02.13・無料)にて特許出願した内容について発表します。(2025.1.20) 2025年2月13日(木)にオンライン開催される JST未来社会創造事業 新技術説明会において、福島教授が研究代表者として採択中の同事業において得られた成果のうち特許出願した内容「使用温度と分解が制御できるバイオベース脂肪族ポリカーボネート」について説明します。本行事はライブイベントであり、発表後に別室で30分程度の技術相談・質問時間が設けられています。ご興味ございましたら是非ご参加ください。
詳細:https://shingi.jst.go.jp/list/list_2024/2024_mirai1.html
申し込み:https://jst-shingi.smktg.jp/public/seminar/view/10958

2024年以前の告知はこちら

高分子循環させる化学を研究する

昨今、高分子・プラスチック材料は環境問題の元凶として扱われがちですが、一方で現代社会はその恩恵を大いに受けています。身の回りで見かけるプラスチック製品以外にも、電子・航空宇宙・医療などの分野における高機能材料にも高分子は不可欠です。スマートフォンの内部にも多く使われています。高分子材料を一切使わない社会システムの構築は非常に難しいことが分かります。
このような環境問題を意識した高分子の研究は、実は数十年前から行われ、様々な技術や材料が開発されてきました。しかしながら、高分子材料は上記のように産業との結びつきが強く、製造コストや物理・化学的な性質が既存材料と同等かそれ以上でなければ、「環境に優しい」材料が実社会に登場することは難しく、多くはこの課題を乗り越えられていません。
最近になって世界的に考え方が変わりつつあります。エネルギーや材料を大量消費した経済から循環型経済(Circular Economy)への移行が各分野で推進されるようになりました。石油化学工業の発展とともにあった高分子産業においても、その流れは大きく、再生可能資源を基盤とする高分子材料や、リサイクル・循環可能な材料の開発に期待が集まっています。

当研究室では、有機化学・高分子化学の技術によって、高分子材料が循環する社会の実現を目指します。飲料ボトルなどに用いられるポリ(エチレンテレフタレート) (PET)は、長期間安定に存在するためリサイクルによって環境流出を防ぐ必要があります。一方、ポリ乳酸などの生分解性ポリマーは環境負荷が小さいとされますが、時間とともに劣化する特性は材料寿命の観点からはトレードオフの関係にあります。このため、一定期間、安定に使用可能で任意の時期に分解・再利用することができる材料システムは求められる理想形の1つと言えます。

そのような材料システムの実現・達成に向けて、次の3つに取り組んでいます。
1)分解性ポリマーの高機能化
2)自己組織化を利用した機能材料創製
3)既存ポリマーのアップサイクル

詳細は研究内容をご覧ください。

教授 福島和樹

福島和樹 博士 (工学)
兵庫県伊丹市出身。京都工芸繊維大学で学位取得後、スタンフォード大学、IBMアルマデン研究所にて研究員を務め、山形大学 助教、東京大学 准教授を経て、京都工芸繊維大学に教授として復帰(詳しくは教授略歴にて)。京都市在住。
専門分野:高分子合成・機能性高分子・生分解性ポリマー・自己組織化
趣味:散歩(10年前はフルマラソン走ってました。今はむり)、バスケットボール(中学・高校の部活で。今はむり)。

高等学校、高等専門学校の生徒様、教員様へ
出張講義や研究室訪問は随時受け付けていますのでお気軽にご連絡ください

学生へのメッセージ

私が研究において常に念頭に置いているもの(かっこよく言うと研究理念)は「地球とひとに優しいものづくり」です。「優しい」は様々なやさしいを含んでいます。環境負荷や人体への影響を低減すること、は当然としながらも経済性や使いやすさを考える「やさしい」まで考えたいと思っています。まだまだ全然やさしくない研究ばかりですが、少しでも理想に近づけることが大学において基礎研究をする意義であり醍醐味ではないかと考えています。興味のある方は是非一度ご連絡ください。学生のみなさんとは一緒に楽しんで研究ができればと思います。

私は本学を卒業したのち、様々な研究機関・大学を経験してきました。改めて思うことは、本学はとても良い研究環境にあるということです。共通で利用できる分析機器が充実しており、アクセスもしやすいです。研究室にも機器・装置はそろえていますので、やりたい実験のほとんどがキャンパス内で完結します。立地は京都駅から地下鉄で30分以内の距離にあり、最寄り駅の松ケ崎駅からも徒歩5分でキャンパスに到着します。さらに、付近の北山エリアにはおしゃれなお店がならび、自転車で行ける距離に歴史のある神社仏閣が点在しており、観光し放題です。個人的にはキャンパス内の建物や施設も「いい感じ」が漂っていると思っています。研究の合間のリフレッシュの要素もほどよく混じった素晴らしい環境で、是非一緒に化学を楽しみませんか。

福島研究室のセールスポイント

・いろんな研究機関・大学の話が聞ける
・海外に研究留学できる可能性
 → イギリス、スペインの友人の研究室に派遣した実績あります。
・学会で発表賞
 → 指導した学生がCSJ化学フェスタ、高分子討論会など、様々な学会で発表賞を受賞しています。
・就職にもよいかも
 → 企業との共同研究も複数やってきました。

とにかく学生の皆さんには化学を楽しんで研究してもらいたいです。そのお手伝いが出来ればと思っています。